叱っては落ち込むことの繰り返し
11月の大統領選挙でトランプが勝ったので「いよいよウクライナ戦争が停戦されるのでは?」という期待が広がっている。実際に停戦できるかどうかは未だわからない。すくなくとも良い条件は揃い始めている。
まずロシアのルーブルはこのところ弱くなっており心理的に重要な1ドル=100ルーブルを越え、104.5と売り叩かれている。トランプは米国のシェールを300万バレル/日増産することで原油安、天然ガス安を演出したい考えだ。それらに依存するロシアにとっては困るシナリオだ。イスラエルがイランをミサイル攻撃した際、イランが購入したロシアの地対空迎撃ミサイルが全く期待外れに終わったこともロシアにとっては痛い黒星だった。さらにシリアの反政府勢力があっという間にアサドを国外脱出に追いやったことでロシアは中東で唯一つの空軍基地を失った。そろそろロシアのメッキが剥げてきたということだ。
もし停戦が実現するとこれまでロシアを食い止めることだけに国力のすべてを投入してきたウクライナは戦後復興に着手できるようになる。戦争で増えてしまった負債の返済にフォーカスできるようになる。復興を当て込んだ海外の資金がウクライナに流入することも容易に想像がつく。二束三文に売り叩かれていた資産価格は戻してくることが考えられる。
そうなる前に、早く有利な条件で商談を進める必要がある。
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